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外資ITや日本国内ベンチャー・スタートアップのレイオフのニュースを耳にするようになり、デジタル人材採用についても変化が起きています。
そこで本レポートではITエンジニア/デザイナーの副業・転職サービス「Offers」利用者へのアンケート調査を実施し、2023年夏における採用企業側の人物像や採用の観点について明らかにしていきます。 採用背景編では現在のデジタル人材採用状況や、その背景についてまとめます。
調査対象:下記の条件に合致した81名
- Offers登録者
- 自社のデジタル人材採用に関わっている
調査日:2023/7月上旬
貴社で積極採用を行っているスキルレベルについて教えてください(複数回答可)
本調査において、ジュニア〜シニア層は以下のように定義しています。
- ジュニア層:新卒、第二新卒
- ミドル層:中堅、即戦力人材
- シニア層:難易度の高い業務ができる方
ミドル層を積極的に採用していると回答した方が最も多く84.0%となりました。続くシニア層については49.4%となり、30%以上の差がある結果となりました。 高度なスキルセットよりも即戦力でプロダクト開発を行える人材の方が求められている傾向にあります。
開発組織が関わっている採用プロセスを教えてください(複数回答可)
カジュアル面談への参加が69.1%と最も高くなりました。また、スキルチェック(66.7%)、人物面チェック(64.2%)、書類選考(64.2%)と選考への参加も多い結果となりました。 一方、求人作成(38.3%)やスカウト(34.6%)といった業務は人事などが担当しているものと考えられます。 プロダクト開発を行える人材の積極採用を行っている背景を踏まえると、人事との業務の棲み分けが進んでいると考えられます。
選考時の採用基準における、各基準の重視度を教えて下さい(シニア層の場合)
全てのスキルレベルにおいて重要視される傾向にあるカルチャーマッチですが、特にシニア層については他の層に比べて最も高い(やや見ると重要視するの合計が80.2%)傾向が見られました。 また、コンピュータサイエンスの学位、資格、知識については他の層に比べて低い(やや見ると重要視するの合計が33.4%)結果となり、経験が問われている傾向が分かりました。