副業人材のスキルアップ・リスキリングレポート〜副業の目的としてスキルアップが60.7%、リスキリングが41.6%〜

久松剛 2023年3月26日

久松剛

目次

ITエンジニアを中心に副業人材の受け入れを始めている企業が増えています。このような流れを受けワーカー側も、これまで副業をする目的はが報酬が一般的でしたが、報酬以外の目的としてスキルアップのために副業をするという考え方も増えているように感じます。実際に、Offersデジタル人材総研での過去調査では、将来に向けての自己研鑽という側面が確認されました。そこで本レポートでは、I️Tエンジニア/デザイナーの副業・転職サービス「Offers」利用者へのアンケート調査を実施し、報酬以外で副業を実施する目的について明らかにしていきます。

調査対象:下記の条件に合致した173名

  • Offers登録者
  • 副業経験者

調査日:2023/3月上旬

報酬以外の目的を求める理由について教えて下さい

報酬以外の目的を求める理由について教えて下さい(複数回答可)

現在のスキルを伸ばすため(スキルアップ)という回答が60.7%となりました。 次いで現在のスキルと異なるものを身につけるため(リスキリング)が41.6%となりました。 その他の回答としては「老後資金の貯蓄」「会社員以外の働き方をすることによるリスクヘッジ」との回答がありました。

報酬以外の目的を求める理由について教えて下さい(年代別)

報酬以外の目的を求める理由について教えて下さい(年代別・複数回答可)

副業に報酬以外の目的を求める理由について年代別にまとめました。全年代で「異なる環境で実績を積みたい」が一番に挙げられ、副業を通じたリスキリングへの期待の現れと考えられます。特に20代と50代で顕著になります。

「本業ではスキルアップに繋がる機会が少ない」は40代で感じられやすく、他の年代と比べて20%以上高い結果となりました。40代はある程度期待される職務範囲が固定され始める一方で、30代以下と比べて転職ハードルが上昇傾向にあることから、不満を抱きながらも現職を継続していると考えられます。

「副業先の方が、やりたいことを自由にやらせてくれるから」は20代では低い結果となり、30代以降で現職に不満が出やすいということが伺える結果となりました。

本業の会社で次のようなスキルアップを支援する制度などはありますか

本業の会社で次のようなスキルアップを支援する制度などはありますか(複数回答可)

本業の会社でのスキルアップ支援制度について、「書籍購入補助」(39.3%)、「資格取得支援制度」(33.5%)、「社内勉強会」(27.7%)という結果となりました。特にスキルアップ支援制度がないという回答も38.2%に昇りました。スキルアップのための場として副業が選ばれていることが伺える結果となりました。

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