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ITエンジニアを中心に人材不足が拡がり、副業人材の受け入れを初めている企業も増えています。
しかし、副業という言葉が示す職種の中にはコンサルティングやエンジニアリングのような専門的なものから、内職のようなものまで広く存在しています。
そこで本記事では、I️Tエンジニア/デザイナーの副業・転職サービス「Offers」利用者へのアンケート調査を元に、副業に取り組む人物像や、どのように企業と副業人材がコラボレーションをしていけば良いのかについてご紹介します。
調査対象:下記の条件に合致した160名
- Offers登録者
- 正社員
- 現在副業中
調査日:2022/10月末〜11月頭
現在のご年収(本業・副業の合計)についてお教えください
現在のご年収についての項目では、601万円以上と回答された方が61.8%という結果になりました。日本の平均年収を鑑みると、高年収帯の人材が副業に携わっていると言えます。
現在の本業の就業形態について教えて下さい
フルリモートと、たまに出社という基本的にフルリモートな方々の合計は74.4%にのぼります。週1出社、週2出社、週3出社の場合、副業への参画比率はあまり差異はありませんでした。
コロナ禍となり一般化されてきたリモートワークについて、通勤時間やその準備時間が削減されたことで副業を引き受けられる状況に繋がってきたと言えます。
いつから副業をしていますか?
コロナ禍(半年〜3年前)から副業を開始した方が79.4%となっています。
副業の見つけ方について教えて下さい(複数回答可)
媒体で見つけるという方が78.8%となりました。ついで友人知人からの紹介が58.8%となります。次にエージェントが35.0%となりました。SNSで副業を見つける方は28.8%と最も少ない結果となりました。
年収別副業の見つけ方では1201万円以上の高年収帯では媒体で見つける割合が減り、友人知人からの紹介(52.6%)で見つけていることが分かります。また、エージェントによって見つけている割合が他の年収帯と比較しても高い(36.8%)ことが伺えます。スキルが突出することにより、バイネームでの指名や契約が発生していると考えられます。
副業の掛け持ち状況について教えて下さい
副業の掛け持ちは1案件のみが59.4%という結果になりました。
副業の目的について教えて下さい
副業の目的は報酬が83.1%と最も高い結果となりました。続いてスキルアップと回答した方も71.9%となりました。
世代によって下記の傾向が見られます。20代はスキルアップを重視する傾向にありますが、30代、40代、50代は報酬を第一にする傾向があります。
30代、50代は現職とは異なる事業を経験したい割合が上昇しますが、40代は20ポイント以上低くなります。40代は一般的に本業での報酬の限界が見える傾向にある一方でコンフォートゾーンでもあるため、追加の報酬を副業に求めている可能性が考えられます。同様にネットワーク・人脈づくりを目的とする割合も34.3%と他の年代に比べて上昇しています。40代は「今後フリーランスとして独立するため」が17.1%と上昇しており、これまで培ってきたスキルや経歴を元に次のステージを模索している時期と言えそうです。
50代は社会貢献を挙げる意見が44.4%と他の年代よりも約30ポイント以上高い結果となりました。これまで培ってきたスキルや経歴を社会に向けて活かしたいという傾向が感じられます。