マネジメント層が抱える ソフトウェア開発組織の課題

久松剛 2023年1月31日

久松剛

目次

近年コロナ禍によってリモートワークが普及し、働き方が多様化したことで働きやすくなりました。一方、マネジメントを担当されている方は、メンバーの動きやコンディションが見えにくくマネジメントにおける課題を感じている方も多いのではないでしょうか。そこで本調査を通じて、マネジメントの実態を明らかにしていきます。

調査対象:下記の条件に合致した58名

  • Offers登録者
  • プロダクト開発組織のマネジメントに関わる方(CEO、VPoE、CTO、EMなど)

調査日:2023/1月中旬

現在最も感じている課題を教えてください(複数回答可)

現在最も感じている課題を教えてください(複数回答可)

開発人材の採用が50%という結果となりました。 ピープルマネジメント、開発効率といったマネジメント課題を感じているという回答が44.9%となりました。 求人倍率の話題を始め、開発人材の採用についての話題が多く上がる傾向にありますが、マネジメント課題も迫るレベルで存在していることが分かります。

採用課題について教えて下さい(複数回答可)

採用課題について教えて下さい(複数回答可)

経験のあるエンジニア採用に課題があるという回答が60%となりました。続いて開発組織マネージャー、エンジニアマネージャーが41%、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャーが34%とマネジメント職の採用課題が続きました。マネジメント層の需要の高さが感じられます。

開発組織の生産性指標について、どのように取り組んでいますか

開発組織の生産性指標について、どのように取り組んでいますか(複数回答可)

開発組織用の生産性指標が決まっていて、計測もできているという回答は15.5%となりました。

一方で生産性を計測できていないという回答は77.6%となりました。生産性指標を計測するにあたっての障壁が感じられる結果となりました。

どういった開発生産性の指標を見ていますか(複数回答可)

どういった開発生産性の指標を見ていますか(複数回答可)

売上や粗利益額を開発生産性の指標としているという回答が39.3%となりました。 同率でデプロイの頻度(Four Keys)が続きます。ストーリーポイント量(35.7%)やプルリクエスト量(21.4%)を除くとFour Keysが比較的多く使われる傾向にあることが分かります。

エンゲージメントスコア計測サービスを活用していますか?(複数回答可)

エンゲージメントスコア計測サービスを活用していますか(複数回答可)

エンゲージメントを計測していないという回答が53.4%という結果となりました。プロダクトは数多く存在していますが、まだ開発の現場には浸透していないと言えます。

お知らせ

プロダクト開発組織の開発プロセス・組織の状況を可視化、生産性を向上させるためのサービス 「Offers MGR」をリリースしました。興味がある方はこちらからお問い合わせください。

今回の記事に関するレポートは以下のボタンからダウンロードが可能です

資料ダウンロードはこちら

この記事をシェアする